麹の歴史

穀物などに麹菌を繁殖させた麹は、清酒、味噌、醤油、酢,味醂など日本の食卓を支えている食品・調味料を作るのになくてはならない存在です。麹の持つたくさんの酵素(アミラーゼ・プロテアーゼ等々)が、デンプンをブドウ糖に分解し、タンパク質をアミノ酸にします。麹菌は、世界に冠たる発酵食文化を築いた立役者でもあり、日本の「国菌」と呼ばれる由縁でもあります。

 さてそこで気になるのが、古代日本人はいつごろ麹を発見し作り始めたのでしょう。
8世紀前期に編纂された「播磨国風土記」に初めて麹の記述がみられるということです。 「神様に捧げた強飯が濡れてカビが生えたので、これで酒を造った」と記されています。 しかし、実際にはさらに古いものと考えられています。

 麹菌を繁殖させるのに木灰が使われていました。 木灰(椿の灰が最良と言われています)を入れることによって麹のエサになる「カリウム」と「リン」を供給でき、さらに木灰は強いアルカリ性で、ほとんどの有害菌は死滅してしまうのに、麹菌は死なない。そこで、木灰で麹菌だけを純粋培養させ、米を栄養にしてこれを繁殖させる。麹菌が繁殖することを「麹の花が咲く」といいますが、日本昔話の「花咲かじいさん」の中の「灰をまいたら花が咲いた」という話は、麹の製造にヒントを得たという説があり、私もそうじゃないか? そうあって欲しいと思っています。

 お米に花を咲かせましょう

 お米に花が咲いたように見える状態を見て「糀」という字ができました。

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麹とは

麹って何?

簡単に言えば、たくさんの酵素の力で、食品を柔らかくしたり、美味しくしたり、栄養素たっぷりにしたり、と 古人が発見し改善しながら伝えてきた日本の宝物、今の私たちの生活を支える縁の下の力持ちです。

健康に役立つ食べ物を発酵させるために、カビ・細菌などの微生物が必要です。その微生物の一つが麹です。麹とは、米や、麦や豆類を発酵させるコウジカビを繁殖させたものです。


コウジカビは、デンプン、タンパク質、脂肪を分解し、美味しく体に良い発酵食品の製造になくてはならないもの(国菌)です。

人間が食べ物を消化酵素で分解するように、コウジカビも数種類のアミラーゼなどの酵素を分泌してデンプンをブドウ糖や麦芽糖などに分解します。またプロテアーゼというタンパク質を分解する酵素なども分泌し、タンパク質をアミノ酸に分解します。

デンプンやタンパク質の状態では、人は美味しいと感じられません。分解されたブドウ糖やアミノ酸などに対して甘味やうま味が感じられるようになります。また酵素のおかげで消化・吸収しやすくなります。

次回は麹の歴史です。


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いよいよ夏本番です。いつ飲むんですか? 今でしょ。

これからの季節日本人にとってなくてはならない存在  サイダー・ラムネ・ところてん・ソーメン う〜んどれも食べた〜い。それも大事です。

でも、どうしても暑くて食欲不振になり、冷たいものに偏りがち、そして栄養も偏りがちになってしまいます。そこで麹から作った甘酒(甘糀)です。はじめに言っておきますが、麹から作った甘酒は砂糖を一切加えていない自然の甘さです。もちろん、アルコールは含まれていませんので、お子様でも安心してお召し上がりいただけます。

麹甘酒は飲む点滴と言われ、多数のミネラルとブドウ糖・ビタミン・必須アミノ酸を含み、その上体内への吸収率が高く、朝食にも最適です。

その昔(戦時中?)お医者さんから点滴が不足して困っている。甘酒を作ってくれと依頼を受けたことがあるくらい成分が似かよっているということです。脳のエネルギーであるブドウ糖を含む天然発酵食品であることはもちろん、必須アミノ酸を含み代謝を助けるビタミンB群をたくさん含んでいます。

ということで  「今年の夏は 甘酒でのりきりましょう」


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母乳に甘酒(甘糀)のすすめ

最近、甘酒は甘麹(甘糀)としても知られきましたね。
甘酒は、飲む点滴とも言われるほど、栄養たっぷり。

ノンアルコールで、砂糖不使用の自然の甘味なので、
授乳中のママでも、安心です。

3人目の出産を迎えた今年の冬は、私も本当に甘酒に助けられました。


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1人目、2人目を夏に出産した後は元気だったから、
今回も大丈夫だろうと、呑気に構えていたら、
冬の産後は寒さがこたえるのです。

寒い時期にもかかわらず、出産から1か月検診が過ぎるまでは
湯船に入れず、シャワーで過ごさなくてはなりません。

冷え切っていたところ、上の子たちが保育園から持ち帰ってきた
インフルエンザを うつされてしまいました。

母乳に甘酒(甘糀)のすすめ 食欲が落ちる、寒気が止まらない…。
でも母乳はあげなくてはならない。
食べないとやはり、母乳は枯れ気味に…。

(主治医には、インフルエンザでも
授乳はした方が良いといわれ、続けていました)

そこで役に立ったのが、法野さんの「甘酒の素」です。

甘酒の素と牛乳を1:1に混ぜた「甘酒ミルク」を、温めて飲みました。
だんだんと寒気が和らぎ、体が温まってきます。
適度な甘みのおかげか、ほっとします。

臭みもなく、スッキリしているので、食欲がなくてもいただくことができました。

おかげで母乳が止まることなく、
つらい時期を乗り切ることが出来ました。

甘酒は、江戸時代から以前から夏バテ防止に飲まれていたようですが、
疲労回復や倦怠感の防止に威力を発揮してくれのだとか。
私たちのような、不眠不休で育児を続ける、赤ちゃんのママにはつよ〜い味方ですね!
甘酒には酵素やビタミン群が多く含まれているので、母乳の栄養としてもうれしいです。

夏バテのみならず、冬バテにも効果てき面の甘酒(甘糀)は、
以来、授乳中に手放せない母乳育児のパートナーになっています。


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